飛べない鷹のお話

 

 
 2007年の セントパトリックデー に 『ジジ』 はやって来ました。
 鷹やと思うねんけど・・・・・ なんちゅう種類かわからへん。

 そんで今年生まれのインドコキンメフクロウ 『お福』 と一緒に住み始めました。

 お福はジジと1週間程一緒に暮らして 大人のコキンメフクロウの住んでる 『コキンメ屋敷』 に移って行きました。
 勿論、そのころにはお福は止り木に止まることも飛ぶことも出来たんです。

 

いくらなんでも、立つ位は出来てもよさそうやのに、後に残ったジジはいつまで経っても立つことが出来ません。

私はわからんかったんです。  ジジの足がおかしいってことを・・・・

鳥のことを知ってる友達に聞きました。 「それはおかしいぞ!」  そぉ思って見てみると、おかしです。

立たれへん。 片足はまっすぐ伸びてグーしたまんま、反対は湾曲して胃袋の下へ・・・・・・
羽ばたくとバランスが崩れてるから異常に体に力が入って重くなる。

なんて鈍いんでしょう、私。。。。。     この子、飛ばれへん・・・・・・

私に出来ることをしよぉ、でも、ええんかいな、私のエゴとちゃうんかいなぁ・・・・ 考え込んでしまいましたが、
レイジに言われました。

「自分で死にたいなんて思うのは人だけや、 自然界の動物は何としても生きようとしてる!」

えっ?             目から鱗の言葉でした。 頭でわかっていても、それが現実につながらんかった。。。。

・・・・・・・・・・・そぉか、私はジジに利用されてるんやな、生きるために、 そんなら、利用されてやろうやないか、生きれるだけ生きろ! 


それからは引っかかるものもなくなって、毎日、ジジとの時間を持てるようになりました。


ジジのご飯は 鶏肉、蛙に鼠、 体のバランスが悪いから啄むことも出来へん。  いっぱい食べてな、 

正常な鳥から比べたら小さいし、力もないと思うけど、一生懸命生きてます。 餌の催促も、文句も一人前でした。

太陽の光を浴びに日に数回庭へ、ジジを手に乗せて高〜く上げると、首を伸ばして羽ばたきます。  
飛たいんやろなぁ・・・・

手に乗せてる時が一番安心するみたいで 仕舞いに寝て仕舞いました。 まぁ、自然界ではありえんことですが、
これが、命を永らえるための方法かとも・・・・

4月にはいったある日、いつものようにジジの日光浴、 視線を感じる・・・・・ 黒い影がこっちを見てる、カラスです。
あの視線は不気味です。 弱っている命がわかるんでしょうか?

それに向かって幼犬スズが吼えています。この犬、ジジが来たときからちょっかいも出さず、脅かしもせず・・・・・不思議です。 
ジジを芝生の上に置いてても匂いを嗅ぐだけで、立ち去っていきます。 でも、ジジのご飯の時には必ず横でおこぼれを待っていました。

カラスが現れてから、少しづつ食べたものの消化が遅くなってきて、食べたがりません。 えらい糞が臭くなって、寝てばっかり。
前は近くにいるだけで 「かまってくれ〜」って羽をバタバタしてたのに、寝てばかりでした。
目の中に白い目やにでしょうか? 見えにくかったと思います。誰が近づいても反応がなくなってきました。
タイの大晦日(4/12)、終におしっこも出なくなりました。 荒い息がゆっくりになってきました。 

ただ、静かに見守るだけでした。

ジジがウチに来て28日目、 タイの元旦、
ソンクラン(水掛祭り)のその日に、水や白い粉でで清めてもらって痛んだ体から脱皮して逝ってしまいました。

楽になったなぁ、 そんで、あの縁起の悪いカラスを追い駆け回してるかも・・・・・・


今までジジが占領してた大きなテーブルがもっと大きくなってしもて寂しなりました。  





    

                       ジジ、 今まで高い空から見た地上の夢をありがとう、  



                                                  ここに書いた後、過去形にせないかんかったのが残念でした。



2007/04/13