タイのゴミ事情
見えるとこ・見えないとこ
タイのゴミ事情を違うページでも取り上げたけど、再度書いてみようと思います。
私達がゴミを出します。タイの場合、ほとんど分別しません。
新聞紙、事務用の用紙、ダンボール、プラスチック、ガラス、金属、
犬走(家の周りの通路)には、分別しても再生出来るゴミの山になります。
3か月分の新聞、ダンボール、ブラスチック、ペットボトル3山ぐらいで120バーツ(360円)ぐらいでしょうか
私達がサレーン(廃品回収業者)に出します。
収集作業
数日に1回、集めに来る生活ゴミ回収のシステムです。
ゴミは毎日、袋に入れて出す。
ソイ(路地・・・あまり大きくない通り)ごとに回収する人が居て、夜中にソイ中のゴミを表の道まで出す。
そこへ大型のゴミの回収車がやってきます。で、ゴミを中へ繰り込んで行くと思いきや、
なかなか・・・・ゴミ、一袋づつ裂いて中を開けます。
ほとんど分別されていないので、そこからお金になるゴミを取って行くわけです。時間が掛かります。
わずか100バーツ/日程度を得るために作業時間の半分を費やしています。
効率が悪いです。
さて、その先はちょっと難関です。
そのゴミの行方
IDCJ(国際開発センター)主任研究員 田中 清文さんが2004/6〜7月の調査で
まとめられたものを了解を得て転載させて頂きました。
タイではこれまで1000以上のごみ最終処分場(埋立地)が建設されてきましたが、
そのうち国家の環境基準(悪臭、汚水等)を満たしているのは、
環境保全基金などによって融資されて最近建設された104カ所にすぎず(その中で「衛生埋立」と呼ばれる
国際的な環境基準に達しているのは、さらに10分の1ほどしかないのが現状です)、
まだまだopen
dumpingと呼ばれる、何の処理もせずにごみをただ捨てるだけのごみ捨て場が多いのが現状です。
さらに悪いことには、衛生埋立地として設計され、施設的にはその条件を満たしているにも関わらず、
管理・運営予算の不足や管理者の不在あるいは意識の低さから、
しっかりした管理・運営がなされていないために、悪臭・汚水問題が発生している最終処分場が多々あります。
一例として、私達がタイ東北部のコンケンで見た管理の悪い最終処分場の写真を下記につけておきます。

このようなごみ捨て場からの悪臭・汚水による環境問題は周辺住民からごみ捨て場の新規建設反対運動
(Not In My
Back
Yardを略してNIMBY問題といわれています)が起こる原因となり、
またごみ捨て場の劣悪な環境の中で労働と生活をせざるを得ないごみあさりの人達
(英語ではscavengersと言っていましたが、より中立的なwaste
pickersという言い方に言い換えるようになってきています)
への健康被害問題も大きな問題となってきています。
和田氏によると、日本でも30年ほど前は同じような状況の処分場が普通に見られたそうです。
しかし、その後、日本はリサイクル可能なごみ(紙、金属、びん等)の「分別収集」を、自治体の政策によって強制的に導入しました。
また、土地のない日本では焼却炉が普及したために、日本の最終処分場は焼却灰を埋め立てる衛生埋立が多いのですが、
この最終処分場が政府が決めた構造基準を遵守しているため、現在では悪臭はほとんどなく、
また汚水管理もしっかりとなされており、周辺住民からの苦情も大幅に減ったそうです
ごみ問題は、単にごみ処理施設というハードウエアを建設するだけで解決する単純な問題ではなく、
「社会システム」全体にまたがる解決策が必要な、きわめて総合的・社会的な問題であり、
援助でも、政策提言、住民への教育活動、地方自治体や民間企業の能力開発・育成といったものを含んだ
総合的な処方箋の実施を支援することが重要になってきます。
タイでも学校やNGO等を中心に、ゴミの再利用、生ゴミから堆肥作りなど、小規模なリサイクル活動が始まってきている。

以上、田中さんレポートから
また、別の資料によると
バンコク市民の環境意識は高いものの、ゴミの分別・減量といった行動には結びつかない。
・市民のその行動が利益に還元されない、
・階級意識が存在する。
などの理由が挙げられています。
とにかく、タイ人の意識を啓蒙しなければなりません。
その昔、バナナの葉で包んでいた。
水も漏れず、腐らず便利な袋が出来た。
人はその便利なものに鞍替えした。
でも、その便利なもは、腐って自然には還ってくれなかった。
燃やせば煙に悪いものが混ざっていた。
今後、ゴミの情報があれば更新します。
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2005/10/18